給料から天引きされている税金、確定申告する税金の種類・税率の今と昔
先日、友人の先輩起業家と確定申告の話しをしていました。
あなたは、どんな税金をいくら収めているか知っていますか?
会社員の方は総支給額と手取りの差額がいくらで、何を天引きされているか知っていますか?
知らない方は給与明細を確認することをオススメしますよ、たくさん天引きされてますからね!
私達が払っている主な税金は
私たちが払っている主な税金は
・所得税(復興所得税)
・住民税
・健康保険税(社会保険、国民健康保険など)
・年金(厚生年金、国民年金、共済年金など)
この4種類が代表的なものです。
(消費税などの間接税は別にありますが)
これは、会社員の方、個人事業主の方、名前が違っても同じ種類の税金を収めています。
収める税金は約3分の1
友人先輩起業家彼(独身子どもなし)いわく、
4つの税金の合計は、課税額(所得から仕入れ、経費、控除をのぞいた税額を計算するもととなるも)の約3分の1になるよ!
もちろん課税額によって税率が変わるので、
この3分の1というのは、
例えば課税所得300万円の方がこれにあたります。
簡単に言えば、300万円から100万円収めるわけです。
高いと思うか妥当と思うかは人それぞれですが(私は高いと思ってますが)!
この約100万円のうち健康保険税(健康保険は税金なのです)は約36万円。
(これは個人事業主の場合ですが、会社員の方もそもそももらえるはずの金額を会社負担という名前で会社が約半分払っているので、合計で考えると同じことです)
これでは未納者が増えますよね(会社員の方は天引きですが)、自費でも36万円払うことはないと思ってしまうわけです。
そんな単純に考えてよいとは思いませんが、気持ちはわかります!
2017年の最高税率は
あなたもご存知のとおり日本は累進課税です、高い所得の方ほど税率が高くなります。
2015年に税制が改正されて、所得税の最高税率は40%から45%になりました。
例えば、
4000万円を超えているかたは、所得税と住民税を足して55%の税金を収めるわけです。
(これに健康保険と年金がさらにプラスされますね)
4000万円の場合、金額を計算してみると2200万円収めるわけですね!
これも高いと考えるか安いと考えるかは人それぞれですが、
先程は300万円から100万円収めて残りは200万円。
今回は4000万円から2200万円収めても残りは1800万円あります!
昔はどうだったか
少し昔をみてみますと、
例えば、
・昭和62年は、所得税と住民税を足した最高税率は、78%
・昭和63年は、所得税と住民税を足した最高税率は、76%
・平成元年は、所得税と住民税を足した最高税率は、65%
とどんどん下がっています。
お金持ち優遇ですね!
昔、健康保険はどうだったか
私が子どものころは、
消費税はありませんでした。
健康保険を使って受診すると、初診料だけと父が言っていた記憶が(あくまで記憶なので)
それから1割負担、2割負担、3割負担と健康保険税の値上がりとともに負担額も上がっています。
ずいぶんと高くなりましたね〜!
預金・貯金の利子はマル優で無税
私が子どものころは300万円まで(たしか300万円)まではマル優といって預貯金の金利に税金はかかりませんでした。
今は超低金利に追い打ちをかけるように一律20%税金が取られます(今もマル優はありますが一般の方には適用されません)
私の記憶ですと、確か300万円のマル優枠を超えているものは税金は25%だったかと、すなわちこの時に高額の預金・貯金は25%から20%と減税となったのです(あくまで記憶です)
ここもお金持ち優遇ですね!
例えば、郵便局定額貯金は10年で2倍になった
1980年代には金利が8%、7%の時代がありました。
郵便局の定額貯金を満期まで10年(複利)預けておくと2倍になっていました。
72の法則
72の法則というものがあります。
これは複利で計算した時に何年で元本が2倍となるかを計算する法則!
72➗7%=約10
つまり金利が7%だと10で預けた金額が2倍になるんです。
現在だと
72➗0.01%=7200
7200年預けておいて2倍(ここから20%が税金、いつになったら2倍になるのか)
こうして見ていくと、負担は大きくなって、もらえるものが減っているのがよくわかります!
昔は「1億円あったら金利で暮らせる」なんて言う方がいました。
確かにそーでした。
少子高齢化
少子化、高齢化が進んでいるからしょうがないという声を聞きますが、政府自民党が少子化、高齢化政策を取ってこなかったツケでもあるわけです。
私は決してしょうがないと思えないのですが。
非正規雇用者は37.5%
小泉政権時代に、労働者派遣法の改正をし、その結果非正規雇用が増え、2016年には37.5%(厚生労働省HPより)が非正規雇用者!
多くの場合は正規雇用に比べて低賃金が多いと言われています。
企業の内部留保は?
非正規雇用者を低賃金で働かせている企業はと言えば、内部留保を増やしまくっています。
2016年3月の「内部留保額」は過去最高となる366兆6860億円(財務省が公表した法人企業統計)
2012年12月から34%も増加しています。
これって労働者を非正規雇用で低賃金働かせて企業は貯金を増やしていると私は感じています。
この状態にもかかわらず政府自民党は、国際競争力という名の元に法人税減税を行うわけです。
復興特別所得税
復興特別所得税をみなさん収めていることをご存知ですか?
これは東日本大震災から復興のためにと作られた税金ですね!
例えば、
所得が100万円の方は21000円を収めています、これは平成25年から平成49年まで続きます。
一方で、復興特別法人税は、平成26年3月31日までに開始する事業年度まで廃止されます。
ここでも法人は減税、個人は増税と感じられます。
国会議員は給料アップ
2014年4月には、2012年からの給与削減の時限立法を政府自民党が打ち切り、年間421万円の給与アップ。
先ほどの平成49年まで復興特別所得税を払い続けることと合わせて考えるはどうも答えは・・・
「自分たちさえよければいい」としか思えないのは私だけ?
この時には、国家公務員の給料も平均8%引き上げられました!
復興予算はいったい足りているのかなあ。
世の中が便利になって、物質的には豊かになったと言われますが、精神的、大切なものを失っていませんか?
こんな声を聞く機会がありますが、それ以外にもいびつな世の中になっていっている気が私はします。
次は、起業家の稼ぎ方・仕事の選び方などの記事を御覧ください!
「稼ぐこと」「好きな仕事」どっちも譲れない!起業家・経営者への10冊
http://reliancemorita.net/post-192
初確定申告の個人事業主にオススメする、簡単に済ます方法と基礎知識
http://reliancemorita.net/tax1220
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