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本好きオススメ!芥川賞受賞作品、村田沙耶香著「コンビニ人間」感想と押さえる3つのポイント

本好きオススメ!芥川賞受賞作品、村田沙耶香著「コンビニ人間」感想と押さえる3つのポイント

コンビニ人間

村田 沙耶香 (著)

36歳未婚女性、古倉恵子。
大学卒業後も就職せず、コンビニのバイトは18年目。
これまで彼氏なし。
オープン当初からスマイルマート日色駅前店で働き続け、変わりゆくメンバーを見送りながら、店長は8人目だ。
日々食べるのはコンビニ食、夢の中でもコンビニのレジを打ち、清潔なコンビニの風景と「いらっしゃいませ!」の掛け声が、毎日の安らかな眠りをもたらしてくれる。
仕事も家庭もある同窓生たちからどんなに不思議がられても、完璧なマニュアルの存在するコンビニこそが、私を世界の正常な「部品」にしてくれる――。
ある日、婚活目的の新入り男性、白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は「恥ずかしくないのか」とつきつけられるが……。
現代の実存を問い、正常と異常の境目がゆらぐ衝撃のリアリズム小説。

芥川賞作家、村田沙耶香さんってこんな方

村田沙耶香さんがデビューしたのは2003年。
2003年「授乳」では第46回群像新人文学賞優秀賞を受賞しています。
【名 前】 村田 沙耶香(むらた さやか)
【生年月日】1979年8月14日生まれ
【出身地】 千葉県
【最終学歴】玉川大学文学部
【活動期間】2003年〜
【職 業】  小説家
【受賞作】
• 2003年、『授乳』で第46回群像新人文学賞優秀賞受賞。
• 2009年、『ギンイロノウタ』で第22回三島由紀夫賞候補。
• 2009年、『ギンイロノウタ』で第31回野間文芸新人賞受賞。
• 2010年、『星が吸う水』で第23回三島由紀夫賞候補。
• 2012年、『タダイマトビラ』で第25回三島由紀夫賞候補。
• 2013年、『しろいろの街の、その骨の体温の』で第26回三島由紀夫賞受賞。
• 2014年、『殺人出産』で第14回センス・オブ・ジェンダー賞少子化対策特別賞受賞。
• 2016年、『コンビニ人間』で第155回芥川龍之介賞受賞。

第155回(2016年上半期)芥川賞「コンビニ人間」村田沙耶香著

先日、「コンビニ人間」村田沙耶香著を読了しました。
私がこの作品を読もうと思ったきっかけは、テレビの記者会見で著者の村田沙耶香さんを見て不思議な感じがして世界観に興味をもったこと、そしてコンビニでバイトをしていて受賞作品名が「コンビニ人間」であることです。p11

記者会見で話されていたこと

記者会見でを話されていたことをまず紹介しますね、村田さんの人柄が伝わってきます。

(受賞の感想を聞かれた時)
「奇跡のような感じでまだまだ信じられず、ふわふわしているのですが、とてもとても嬉しいです」

笑顔で好感の持てる方だなという第一印象、すでになんとなく独特の世界観をお持ちの方だと感じました。

(コンビニでバイトをしているのは本当ですか)
「はい今日も働いてきました」

(今後もコンビニのバイトは続けるのか?と言う質問には)
「ちょっと、店長に相談してみますが可能なら」

(どのコンビニチェーンでバイトをしているのかを聞かれた時には)
「それは、ちょっと店長ストップがあるのですいません」

笑が漏れてきてとても和やかな記者会見です

(今回コンビニの小説で受賞はどう思うか?)
「コンビニは自分の聖域なので、小説にすることはきっとないと思っていたのですが、なぜか急に書いてみようっていうふうに思ったんです、それがいいことかどうかわからないのですがで、でも自分がずっと働いてきたコンビニというものへの愛情を作品にできたことはよかったなと思っています」

(書いていて面白かったことを聞かれた時には)
「コンビニエンスストアという自分の中で愛着のある場所が、小説家として見つめ直した時に、小説の中ではグロテスクなものになる感じ、それは面白かった」

このふたつのお話しで、村田さん独特の世界観を感じました。

(「コンビニでしか働けないという特異な人間を描くことで、社会の『普通』というものの可笑しさを、ユーモアを持って描かれている点が大変面白かった」という芥川賞選考委員からの評価の感想を聞かれ)
「すごい嬉しいです、私は人間が好きという気持ちで小説を書いているので、人間の面白さ可笑しさを表現できたとしたら嬉しいです」

ここ村田さんにとって「キモ」だったみたいですね。

村田さんが初めてコンビニでバイトをしたのは大学生の時ですが、ずっとコンビニバイトをしているわけではないということでした。

主人公と同じではなかったですね。

この記者会見も私が興味を持った理由の一つでもあります。長くなりましたが、これを知ってから作品を読むと一段と楽しめます。

この作品コンビニ人間の主人公はこんな方

主人公は、古倉恵子、コンビニでアルバイト、学卒業後36歳の未婚女性、。大学卒業後も就職せずコンビニでのバイトは18年目。これまで彼氏いない。
まさしくコンビニ人間ですね。ƒvƒŠƒ“ƒg

ネタばれになってしまわない程度にあらすじをご紹介

主人公本人はいたって自分は普通だと思って生きているものの、自分が思うがままに発言をしたり、行動をしたりすると、親に迷惑がかかることが起きるので、無口で周りと関わらないで生きていくようにしていました。
いやあ、普通じゃないよって読みながらツッコミたくなるシーンがあります。
それは、
小鳥の死骸を見つけた時の、母親との会話です。

「どうしたの、恵子? ああ、小鳥さん! どこから飛んできたんだろうね~、かわいそうだね。お墓作ってあげようか」
私の頭を撫でて優しく言った母に、私は、「これ、食べよう」と言った。
「え?」
「お父さん、焼き鳥好きだから、今日、これを焼いて食べよう」

母親は慌てて、お墓を作って埋めてあげましょうねと言って、本人は納得いかないながらもお墓を作って、アイスの棒を立てて帰ってくるのです。
これです。決して普通ではないですよね、ユーモアたっぷりです。

大学生時代に、ふとしたことがきっかけでコンビニでアルバイトをするようになり、そのまま就職もせず、18年間たった時に、新しいアルバイト白羽という男性との出来事を中心に小説が展開されていきます。

この作品で著者の村田さんが伝えたかったと私が感じた3つのポイント

村田さんに訊いたわけではありませんが、私が感じるこの作品のポイントは、3つあると思いました

ひとつ目は、職業で人を差別してはいけないということ!

コンビニばかりではありませんが、働いている場所や職業で人が人を差別すべきではないということ。
なぜかと言えば、こういうことが書いてあったからです、

コンビニで働いていると、そこで働いているということを見下されることが、よくある。興味深いので私は見下している人の顔を見るのが、わりと好きだった。あ、人間だという感じがするのだ。

これはユーモアを持ってこのことを言いたいのではと私は感じました。

2つ目は、あなたの普通は、必ずしも他人の普通ではないということ!

あなたの普通と私の普通は違う、普通って何?、人間の数だけ普通があるということ。ここはご本人はあまり意識してないのかもしれません。
なぜならば記者会見で、「意地悪な目というより人間らしいと思って見ていた」「私自身そこまで感じることはない」と言われていたからです。

そして最後3つ目は、大切なのは自分の居場所があるということ!

みんな意識はしていなくても潜在的に自分の居場所が欲しいと思っているんですということ、それがコンビニであっても居場所があるというのは幸せなことだと思います。
これはここで感じました。

気が付いたんです。私は人間である以上にコンビニ店員なんです。
人間としていびつでも、たとえ食べていけなくてのたれ死んでも、そのことから逃れられないんです。私の細胞全部が、コンビニのために存在しているんです。

ƒvƒŠƒ“ƒgこの作品を私がオススメする理由をザッと箇条書きで5つ!

さらっと気軽に読める作品であること。
舞台が普段何気なく使っているコンビニの仕事であること。
シリアスな部分でもユーモアを持って書かれていて思わず笑ってしまい楽しく読めること。
そのコンビニでも色々が事情を持って働いている方がいて、普段何気なく使っている普通という言葉がどんな意味を持っているのかを考えさせられたこと。
身近なコンビニがテーマなので興味を持ちやすいこと。

私が「コンビニ人間」を読んでの感想

私はこの本を読んでいて、どうしても主人公が著者の村田さんに思えてしょうがありません。
そして、村田さんはどんなコンプレックスをお持ちなんだろうか?
今までにどんなひどいことを言われて傷ついてきてそれを乗り越えてきたのだろうか?
そんなことを思わずにはいられませんでした。

村田さんはコンビニ愛していますね、それが滲みでている作品だと私は感じました。記者会見でも、「自分が初めて何かをまともにできた場所だったと思っているので・・」とも言われていました。

最後に

読んでみて感じることは人それぞれです、あなたも是非読んで感してみてください、普段本を読まない方でもさらっと読める作品でオススメです、

 

 

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