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葬儀、お寺の現状・変化と超高齢社会

葬儀、お寺の現状・変化と超高齢社会

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私は子どものころ夏休みになると、毎年30日以上母の実家島根県に行っていました。

当時は祖父と祖母が住んでいて楽しい夏休み!

母の実家は、300年以上の歴史のある茅ぶき屋根の家。
海が見下ろせる高台にあり、海も山も楽しめました。

畑があり野菜も作っていて、毎朝野菜の収穫という東京生まれ東京育ちの私には貴重な経験も!

東京で、移築されて来たという古民家を見かけることがありますが、ふーん子どものころ行ったもんね〜、と思うのはそんなありがたい体験があるからです。

テレビで「終活」や「高齢者の事故」「孤独死」「高齢化問題」こんなニュースを見ていて、私が子どものころとは明らかに時代が違うと感じています。

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「無葬社会 」という本を読んで時代の変化、自分を取り巻く状況を考えさせられました。

 

超高齢社会になるとお墓は納骨堂へ

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母の実家は、数年前に住む人がいなくなり、敷地にあった先祖代々のお墓は、檀家寺院の納骨堂に移されました。

これは私の母の実家だけの問題ではありません、どこにでもある問題です。

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高齢化社会から超高齢社会へは24年

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あなたは、「高齢化社会」という言葉を聞いたことがありますね、日本は「高齢化社会」ではなく「超高齢社会」なのです。

これにはキチンとして定義があって、3段階に分かれています。
この3段階は「高齢化率」という指標が物差しです!

「高齢化率」とは全体の人口の中にどれだけの高齢者満65歳以上がいるかを示す割合のことです。

「高齢化社会」 7%以上
「高齢社会」 14%以上
「超高齢社会」 21%以上
の3段階です。

日本の高齢化率は23%で1位です。ついでイタリア20.4%、ドイツ20.4%。

これでわかるとおり、日本は先進国の中でも群を抜いて「高齢化率」が高いのです。

どの国も経験したことのない「超高齢社会」というものに対応していくことになり、世界中が注目しています。

「高齢化社会」から「高齢社会」に進むのにかかった時間は、日本は24年、ドイツは42年、フランスはなんと114年。
日本は急激に「高齢社会」になったので、社会が追いついていないのです。

高齢化社会
高齢化社会(こうれいかしゃかい)は、総人口に占めるおおむね65歳以上の老年人口(高齢者)が増大した社会のこと。

人類社会は、一定の環境が継続すれば、ある一定の面積に生存している人口を養っていく能力に限界が訪れる。そして、人口を養う能力の限界に達し、ある程度の時間が経過すれば、必ず高齢化が顕在化してくる。高度に社会福祉制度が発達した国家にあっては、その負担に応じるため労働人口が子孫繁栄よりも現実にある高齢化対策に追われるため、少子化が進行して、さらなる高齢化を助長していく場合が多い。

高齢化と少子化とは必ずしも同時並行的に進むとは限らないが、年金・医療・福祉など財政面では両者が同時進行すると様々な問題が生じるため、少子高齢化と一括りにすることが多い。

国際連合は2050年には世界人口の18%が65歳以上となると予測している。
OECD諸国においては現加盟国の全てにおいて、2050年には1人の老人(65歳以上)を3人以下の生産人口(20-65歳)にて支える社会となると予測されている。

高齢化率による分類
高齢化社会という用語は、1956年(昭和31年)の国際連合の報告書において、当時の欧米先進国の水準を基に、7%以上を「高齢化した (aged)」人口と呼んでいたことに由来するのではないかとされているが、必ずしも定かではない。一般的には、高齢化率(65歳以上の人口が総人口に占める割合)によって以下のように分類される。
• 高齢化社会 高齢化率7 – 14%
• 高齢社会 同14 – 21%
• 超高齢社会 同21% –

高齢化のメカニズム
国・地域の人口構成は、発展途上段階から経済成長とともに、多産多死型→多産少死型→少産少死型と変化し、これを人口転換という。

発展途上段階では、衛生環境が不十分で乳幼児の死亡率が高いこと、単純労働の需要が大きいため初等・中等教育を受けていない子供も労働力として期待されること、福祉環境が貧弱なため老後を子供に頼らなければならないことなどから、希望子ども数が大きい。

また育児・教育環境や生活水準に比して予定子ども数も大きい。このとき人口ピラミッドは、底辺が高さに比べて大きい三角形の形状に近似し、ピラミッド型と言われる。
経済成長は衛生状態の改善と医療水準の向上をもたらすため、乳幼児の死亡が減り、平均寿命が延びる。
そのため人口ピラミッドは、ピラミッド型を保ったまま拡大し、人口爆発が生じる。

近代以降、人口爆発を経験した先進諸国は、人口安定的と予想された少産少死社会の実現を目標としてきた。しかし1970年代に急激な合計特殊出生率低下が生じて以降、出生率人口置換水準(2.08)は回復されず少子化が起きた。年少人口は減少し続け、1990年代後半には人口ピラミッドは口がすぼんだ壺型へと変化し、高齢化率が急上昇している。
このように、高齢化は総人口および年少人口が安定または減少する中で、高齢人口が相対的に増加していくことによって生じる。

日本の人口統計。2009年現在(1872-2009)と将来予測(2010-)
詳細は「日本の人口統計」を参照
日本は、国勢調査の結果では1970年(昭和45年)調査(7.1%)で高齢化社会、1995年(平成7年)調査(14.5%)で高齢社会になったことがわかった。また、人口推計の結果では、2007年(平成19年)(21.5%)に超高齢社会となった。

日本は、平均寿命、高齢者数、高齢化のスピードという三点において、世界一の高齢化社会といえる。総務省が発表した2013年9月15日時点の推計人口によると、65歳以上の人口は3186万人となり、総人口に占める割合は25.0%と過去最高を更新、人口の4人に1人が高齢者となった。

日本の少子高齢化の原因は、出生数が減り、一方で、平均寿命が延びて高齢者が増えているためである。日本の人口構成を人口ピラミッドで見ると、第1次ベビーブームの1947-1949年(昭和22-24年)生まれと第2次ベビーブームの1971-1974年(昭和46-49年)生まれの2つの世代に膨らみがあり、出生数の減少で若い世代の裾が狭まっている。

また、第1次ベビーブームのいわゆる団塊の世代が、2012年から2014年にかけて高齢者の定義である65歳に到達するため、高齢化のスピードが最も早まる。それ以降は徐々に高齢化のペースは弱まるが、2020年には高齢化率は29.1%、2035年には33.4%に達し、人口の3人に1人が高齢者になると推計されている。
出典:ウィキペディア

 

 

自分の死に関心を持つようになった

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東日本大震災をキッカケに、「自分の死に関心を持つようになった」という声が増えています。

それを裏付けるように「終活」という言葉が一般的になってきましたし、エンディングノートを作るセミナーが色々なところで行われるようになっています。

自分が「どう死ぬか」は「どう生きるか」と同じぐらい大切なのかもしれませんね!

 

高齢化社会では、葬儀スタイルは変化している

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ここ数年で葬儀スタイルが簡素化しています、

葬儀スタイルにはこのようなものがあります。
・一般葬(31人以上の葬儀)
・家族葬・密葬(30人以下の葬儀)
・1日葬(1日だけの葬儀)
・直葬(葬儀をしないで火葬のみ)
簡素化により
一般葬が減って、家族葬・密葬や1日葬、直葬が増えています。

・一般葬34%(31人以上の葬儀)
・家族葬・密葬11%(30人以下の葬儀)
・1日葬32%(1日だけの葬儀)
・直葬2%(葬儀をしないで火葬のみ)

2014年の鎌倉新書の調査レポートによると関東圏では、直葬が22%というデータがあります。

私は2001年に父を見送りましたが、そのころは、1日葬や直葬は選択肢にありませんでした。
これは私が知らなかったことではなく世の中がそうでした!

簡素化の流れがここからもわかりますね!

 

高齢化社会では、直葬が増加している

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最近は、直葬が増えていて、都会では約3件に1件は直葬というデータがあります。

直葬とは、葬式をしないで直接火葬してしまう葬送のことです!
ごく身近な親族だけで火葬場を訪れ骨を拾って行くのが一般的です。

 

高齢化社会では、火葬待ちが起きている

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都会の火葬場はいっぱいで火葬待ちが起きているんです。
友引の日、火葬場はお休みというのが一般的ですが、都内や横浜市では稼働を始めた火葬場も!

火葬場は簡単に作ることができないので、火葬場不足が深刻になっていたんですね。
火葬場を新設するには、必ず住人の反対運動が起こりますので新設は難しいのです。

HNKクローズアップ現代 2012年12月5日(水)放送
お葬式が出せない どうする“葬送の場
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/3283/1.html

 

高齢化社会で民間企業が担っていることは?

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私は、火葬場は全て公営だと思っていましたが、民間もありました。

東京23区では、公営は2か所、民間は7か所です。
東京では民間の方が圧倒的に多くありました!
東京の火葬は民間が支えているわけですね。

東京23区公営は
大田区の臨海斎場
江戸川区の瑞江葬儀所
2か所だけです!

 

24時間は火葬できないって知ってましたか?

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法律によって、死後24時間以内は火葬してはいけないことになっています。

昔は、蘇生することもあってこうなっていたようですが、現在でも死後24時間以内は、火葬することができないのです。

 

自宅に連れて帰りたくても帰れない

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火葬前に一度は自宅に連れて帰りたい、自宅に帰りたいと言っていたから願いをかなえたい!

という方でも、自宅には狭くて入れない、マンション管理組合の規則で連れて帰れないという事態も起きています。

 

超高齢社会で求められる遺体ホテル

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自宅に連れて帰れない方・直葬の方、そんな方向けに遺体ホテルの需要が高まっています。

火葬場の順番待ちの時などには待機させておく場所が必要になります。
火葬の前に預けておくわけですね!

ビジネスホテルのようにキレイな作りのところが多いようです。

 

超高齢社会での寺院を取り巻く現状

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葬儀といえばお坊さんですね。
日本の寺院は江戸時代以来檀家制度に支えられてきました。
寺院の収入は、檀家のお布施になります。
それに対して寺院は檀家に対して葬祭供養を行ってきました。

近年は、檀家が高齢化したり、減少しているので、地方の寺院は経営が成り立たなくなっています。
住職のいない寺!という内容のテレビ番組を見たことあなたもありますよね!
かなり深刻なようです。

 

超高齢社会での寺院に求められる役割

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寺院は、今までは檀家に対して葬祭供養を行ってきました。

しかし、これからは檀家がどんどん減少してきます。
お寺の存続のためにも、檀家の葬祭供養ばかりでなく、人々が生きていく上での苦しみや悩みの受け皿という役割を担ってもらいたいと思います。

なぜならば、仏教の教えの本質は、「すべての人間が幸せになる願う、人を生きる苦しみから救う」からです。

私は、母の実家が檀家総代であったので、子どものころから住職の話し(説法)を聞く機会に恵まれていました。

どんな話しだったかは、ほとんど忘れてしまっていますが、子ども心に深く考えさせられた記憶がしっかり残っています。

日本は世界に例の無い未知の領域の高齢化問題に直面しています、お墓、散骨の問題、高齢者の運転する自動車の事故、認知症、孤独死などです。
20年前、30年前の常識は本当に通用しないんだあ、と強く感じています。

考えないで避けては通れない問題です、私たちが考えることはまずは自分のことかもしれませんね!

この記事は、「無葬社会」を参考にさせていただきました。

 

無葬社会 彷徨う遺体 変わる仏教

鵜飼 秀徳 (著)

「多死時代」に突入した日本。今後20年以上に渡って150万人規模の死者数が続く。
遺体や遺骨の「処理」を巡って、いま、“死の現場”では悩ましい問題が起きている。
首都圏の火葬場は混み合い「火葬10日待ち」状態。
遺体ホテルと呼ばれる霊安室ビジネスが出現し、住民運動が持ち上がっている。
都会の集合住宅では孤独死体が続々と見つかり、スーパーのトイレに遺骨が捨てられる—。
原因は、地方都市の「イエ」や「ムラ」の解体にある。その結果、地方で次々と消える寺院や墓。
地方寺院を食う形で、都市部の寺院が肥大化していく。
都心では数千の遺骨を納める巨大納骨堂の建設ラッシュを迎えている。だが、そこに隠される落とし穴—-。
日本を覆い尽くさんばかりの「無葬社会」の現実。
現代日本における死のかたちを通して、供養の意義、宗教の本質に迫る。
ベストセラー『寺院消滅—-失われる「地方」と「宗教」』の著者、渾身の第2弾。

【目次】
(第1章)  彷徨う遺体と遺骨
火葬10日待ちの現実
遺体ホテルが繁盛する時代
増える献体、捨てられる遺骨
超高齢社会が招く孤独死の悲劇
孤独死現場を「リセット」する人たち

(第2章)  変わりゆく葬送
葬儀のない葬儀場
都心のビルに一万基の遺骨
日本海に浮かぶ散骨島
理想の墓が新潟にあった
無数の遺骨を集めて仏像に
お坊さん便、食えない僧侶を走らす
仏具屋が見る「寺院消滅」

(第3章)  縁を紡ぐ人々
孤独死を防ぐ縁のかたち
路上生活者を供養する僧侶
難民キャンプに図書館を
地域再生と寺院
都市と地方の寺院をつなぐ

(第4章)  仏教存在の意義  ~原始仏教研究者・佐々木閑氏に聞く~
日本仏教の特殊な成り立ち
今を生きる人のための仏教
社会の受け皿としての仏教
「律」の精神で現代日本を見直すと
本質ではなく、かたちが変わってゆく
(資料)  現代社会における葬送データ

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